2020/01/16
食事8割、運動2割のダイエット理論を考察する①
ボディメイクコラム
食事8:運動2のダイエット理論を考察する
【ダイエット業界の定番は食事8割、運動2割】
ダイエットに励む人なら誰でも知りたくなるのが、「どうすればいかに効率よく痩せられるか?」だと思います。
運動で体重を減らすか、食事で体重を減らすか、この選択肢も誰もが経験することでしょう。
一般的には体重が減るいう現象を引き起こす影響度は「食事8割、運動2割」と言われています。
それはどのような根拠のもと発信されているのでしょうか?
【カロリー計算が主な要因】
食事8割、運動2割と言われている理由は、カロリーです。
カロリーとは、厳密に言うと1mlの水の温度を1℃上げるのに必要なエネルギーの事なのですが、難しく考えずにダイエット上で知っておいて欲しいことは、食物の摂取カロリーと運動の消費カロリーです。食物と運動のカロリー例を挙げます。
・食物のカロリー例
あんぱん1個180kcal、缶ビール(500ml)1本240kcal、クッキー3枚240kcal、板チョコ1枚290kcal、フライドポテト(M)300kcal、ショートケーキ1個400kcal、ポテトチップス1袋500kcal
・運動のカロリー例
ウォーキング60分 300kcal、ジョギング30分 300kcal
科学的根拠に基づけば、体脂肪1kgのカロリー量は7,200kcalです。
つまり、体脂肪を1kg落としたいと考えた場合、行動面では今の生活習慣より7,200kcal分のカロリー調整を“運動か食事”によって作り上げないといけない計算です。上記カロリー一覧を見れば、運動よりも食事がダイエットには重要だということを何となく感じるのではないでしょうか。
【体重を減らす場合は運動よりも食事】
先述したカロリー一覧から、実際に体重を減らす段階に入った際の例を挙げて、8:2理論を実感していきましょう。
例1
A:1ヵ月で体脂肪を1kg減 ⇒ ウォーキング60分を週6日(300kcal×24日=7,200kcal)
B:1ヵ月で体脂肪を1kg減 ⇒ 毎日のビールを1本減らす(240kcal×30日=7,200kcal)
例2
A:1ヵ月で体脂肪3kg減 ⇒ ジョギング90分を週6日(900kcal×24日=21,600kcal)
B:1ヵ月で体脂肪3kg減 ⇒ 毎日のビールを2本減らす、毎日のクッキー3枚をやめる(21,600kcal)
いかがでしょうか?
個人差はあれど、Aの運動量をこなすよりBの食事量の調整のほうが現実的でストレスが少ないのではないでしょうか?
この「現実的でストレスが少ない」というところがダイエット成功の確率を上げ、「食事8割、運動2割」という定義が生まれたのだと著者は考えます。
また、カロリー計算の例では分かりやすく「運動」「食事」と2極に分けましたが、実際には個人に合わせて適切な運動と食事のバランスが必要です。
【痩せる事と美しさや豊かさは別物】
さて、ここまでの内容から、体脂肪を減らす=痩せるためには運動より食事の影響が非常に大きいという定義を考察してきました。がしかし!!注視して頂きたいことがあります。それは、
痩せても姿勢が悪い人はいるし、太っていても姿勢が良く美しく見える人はいる。
痩せても肌艶が悪い人はいるし、太っていても肌艶が良く輝いて見える人はいる。
痩せても暗い人はいるし、太っていていも明るく元気な人はいる。
痩せることが悪いと言いたいのではありませんし、太っているのが良いとも言いません。美しく豊かに見えるかは、痩せている太っているとはまったくの別物で、その人が“どう在る状態か”に左右されるという事です。いわゆる「在り方」というもの。
痩せることによってその人個人の在り方、生き様が輝きだすようであれば、とても良いことです。今回考察した「食事8割、運動2割」の概念を利用してダイエットを成功させるべきだと思います。在り方、生き様が輝かないのであれば、痩せる意味やメリットは無いかもしれません。
その人が美しく豊かに見える体型や状態は個々違います。それぞれが主体性を持って探求すべき課題と言えるでしょう。
次回の記事では、食事8割、運動2割、それでも運動をする必要性やメリットを記したいと思います。
【まとめ】
・体重への影響は食事8割、運動2割の比率
・食事8割、運動2割の理由は、現実的でストレスが少ないカロリー調整は「食事」だから
・痩せる事と、美しさや豊かさは別物