ボディメイクコラム

Column

2014/04/10

痩せる体質は「まいにち朝ごはん」から

栄養

皆さんは毎日朝ごはんを食べていますか?実は「朝ごはん抜き」はダイエットの大敵なのです。今日はそのメカニズムを解説していきます。

 

 

食事の回数が減れば痩せるという誤解

一見食事の回数を減らせば摂取カロリーを減らせるから痩せられるんじゃないかと思われます。しかしこの思い込みが太りやすい体質を作ってしまうのです。

食事の回数が減るということは空腹を感じる時間が長くなるという事をまず理解しましょう。朝ごはんを抜いて仕事に向かったり、ましてやダイエット中だからと言って食べないままウォーキングやジョギングをしてはいないでしょうか?

 

 

空腹感が続けば筋肉が分解される

誰もが感じる空腹感。この感覚はヒトが生きていく為に必要な本能のひとつです。

「空腹を感じる=エネルギーが足りていない」と言えます。

エネルギーが足りていないのにエネルギー消費を促す身体活動(ウォーキングや日常動作)をするとどうなるでしょうか。

ヒトの身体の仕組みとしては、食事によるエネルギーが足りないと感じた時の為にエネルギー貯蔵機能が備えられており、空腹感が長く続けば続くほど、その貯蔵エネルギーを引っ張り出してきて利用するのです。貯蔵場所は主に筋肉と肝臓です。

つまりは朝ごはんを抜くような事を続ければ、筋肉を分解してエネルギーにしていくのです。

ダイエットの為に筋トレをして基礎代謝を上げようとしている人が、同時にダイエットの為に朝食を抜いているとするなら・・・もうお分かりですね。非常にもったいない事をしている訳です。

 

 

筋肉が1kg減れば1年間で2kg体脂肪が増える

前述したように筋肉が分解されてエネルギーとして使われ、筋肉量が減ってしまうとどれくらいダイエットに影響が出るのでしょうか。筋肉が1kg減ると1日あたりの基礎代謝量(安静にしていても自然に消費されるカロリー)は40~50kcal落ちると言われています。

1ヵ月にして1,200kcal、1年間にして14,400kcalです。体脂肪1kgあたりのエネルギー量は7,500kcalですから、筋肉量が1kg落ちてしまうと年間で約2kgもの体脂肪が増えやすい体質になっていると言えます。こんなもったいないことをしてはいけませんね!

ではどうすればいいのでしょうか?

 

 

1日の食事回数は3~4回

空腹感が続けば筋肉分解が促されると解説しました。逆に筋肉分解を抑止するためには出来るだけ空腹感を出さないことが大事になってきます。朝ごはんを抜くと・・・怖いですね。

出来るだけ回数を分けて小分けに食事を摂った方がいい(4~5食)という情報もありますが、仕事が忙しい場合や時間が取れない事もしばしばあると思います。

現実的には、まず規則正しく1日3食を徹底しましょう。余裕があれば1回分を小分けにして4回に出来るとより良いですね。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか。朝ごはんを抜くと太りやすい体質になってしまうメカニズム。

要点をまとめると、朝ごはんを抜けば昼食までの時間は空腹感を感じ続けながら身体活動をすることになり、結果的に筋肉を分解してエネルギーにする仕組みが働く。エネルギー消費の大半を占める筋肉量が減れば、安静にしていても自然に消費されるカロリー(基礎代謝量)も減ることになり、ダイエットをする場合は非常に非効率になる。

 

ダイエット成功への近道は、出来るだけ筋肉分解を起こすことなく体脂肪を燃焼させる必要があるので、筋肉分解の基となる「朝ごはん抜き」は絶対にしてはいけない。

 

今まで朝ごはんを食べない習慣だった人は、食事制限より簡単にできる「朝ごはんを食べる」ことから始めてみませんか?体質は必ず変わります。

 

※この記事は現代医学の視点で記述しています。朝ごはんを抜いたほうが良いとの情報もありますので、自分の身体と相談しながら試してみましょう。