2019/11/13
パーソナルトレーニング市場の現状と考察②
ボディメイクコラム
今回は 「料金の考え方」 「効果を最大限引き出す具体策」 「まとめ」 です。
【料金の考え方】
パーソナルトレーニングの料金について「高い」という印象がある人は多いと思いますが、この点について結論から言うと、高いというより、「料金以上の価値がある」という事です。もちろんトレーナーの裁量によります。
そして、料金以上の価値とは、いつでもいけるフィットネスクラブに自己流で週に何度も行くより、月に1回だけでもパーソナルトレーニングに行くことで手にできる価値のほうが「圧倒的に効率的」ということ。
例を挙げると、月会費10,000円のフィットネスクラブに月8回、自己流で利用している人の場合は、1回10,000円のパーソナルトレーニングに月1回行くほうが、効果が高い。さらに使う時間もとても少なくて済みます。
上記内容は、パーソナルトレーナーである著者個人の経験に基づく考え方である事と、念のため言っておきますが、フィットネスクラブが悪くて、パーソナルトレーニングが良いという事ではありません。それぞれの役割がありますので、使い分けということになります。
フィットネスクラブが安価でパーソナルトレーニングが高価、という考え方からは一度、逸脱してみましょう。
【効果を最大限引き出す具体策】
パーソナルトレーニングで効果を最大限引き出す具体策ですが、これは簡潔です。
「パーソナルトレーニングで学んだ身体の使い方を “生活の中” に取り入れる」
言葉が荒くなりますが、これ、めちゃくちゃ大事です。めちゃくちゃ大事です。
パーソナルトレーニングはこの為にあると言っても過言ではありません。
パーソナルトレーナーに教わった身体の使い方を生活に取り入れるとは、例えば、歩いているときにお尻や裏ももを使う、運転するときに背筋を使う、座ってパソコンに向かう時に腹筋を使う、呼吸の仕方を変える、などが挙げられます。
そしてパーソナルトレーニングを利用する人が、トレーニングの種目を教わる際に「このトレーニング種目は生活動作でいうと、どの場面に活かせるか?」というのをトレーナーに聞きながら各種目を行えば、ベストです。
では何故、この意識がとても大事かというと、まず現代人は利便性が上がり過ぎた社会が故に本来の身体の使い方を忘れてしまっている人が大多数である事から、そこを呼び覚ます必要があるというのが1点、その次に、月8回、計8時間のトレーニング習慣がある人でも、その8時間は、1ヵ月の活動時間(起きている間の生活動作時間)の500分の8※にしかなっておらず、そのほかの生活動作時間を考慮するとこの8時間は非常に少ないものとなるため、生活動作の中に正しく効率的な身体の使い方を活かしてあげた方が “効果を早く引き出すことが出来る” という観点からです。
※1日の睡眠時間が7時間と仮定した場合、1日の生活動作時間は17時間、30日計算で約500時間になる計算。
先述のような細部の指導をグループレッスンで教わることは現実的に難しいでしょう。
とにかく、トレーニングで学んだことは生活動作に活かすこと、これが最も効果を早く出す方法です。
初めは意識しないといけないですが、身体で覚えてしまえば、あとは一生モノ。基礎代謝は上がり、あなたが理想とするスタイルへの一番の近道となるでしょう。
【まとめ】
いかがだったでしょうか?パーソナルトレーニングの賢い利用法。2回に渡ってお届けしてきましたが、最後に要点をまとめておきます。
・パーソナルトレーニングの利用者は年々増えている
・これからパーソナルトレーニングを始めたいと考えている人もまだまだたくさん居る
・料金が高いという先入観から始められない人が多い
・出費を抑えるために利用頻度を少なくしたとしても、最大効率・最大効果を引き出しやすくなるのがパーソナルトレーニング
・月1~2回の利用頻度であれば、月会費制のフィットネスクラブなどの利用料とほとんど変わらない
・パーソナルトレーニングは料金以上の価値がある
・一番大事なことは「生活動作に活かせる身体の使い方」を教わること