2020/02/25
ダイエット成功の鍵は「インスリン」が握っている
ボディメイクコラム
太るか痩せるかはインスリンにかかっている
痩せたいと思うなら絶対に避けてはならない理論を話しておきたいと思います。
ほとんどの人が勘違いしているのは、「カロリーが高いものを食べると太りやすく、カロリーが低いものを食べると痩せやすい」と考えているところです。
これが現代のダイエットを “狂わせています”。
「いや、そうでしょ?」そう思った方は、この後もよく聞いて欲しいと思います。
Keyになるのは「インスリン」です。兎にも角にも、インスリンです。
インスリンとは、血糖値が上がった時に分泌されるホルモンの一種で、内分泌系に属します。
役割は、血液中の糖(血糖)を肝臓、筋肉、脂肪細胞へ運搬するための橋渡し役となっています。
肝臓と筋肉に運ばれる糖は「グリコーゲン」という成分に変換され蓄えられます。筋肉と肝臓に貯蓄できるグリコーゲン量をカロリーに変換した場合、成人で約2,000kcal分です。それを超える糖質由来のカロリーは、脂肪細胞へ運ばれます。糖は脂肪細胞を大きくし、脂肪細胞の数を増やす刺激に繋がります。
つまり「インスリンの分泌量=体脂肪の増減」となります。
これは絶対的なイコールです。
インスリンは基本的に血糖値が上がらない限り分泌されることはなありません。
血糖値を上げる食事とは主に糖質です。
糖質そのものが「悪」ではないですが、現代人は確実に糖質の摂りすぎです。
朝食にパン、ヨーグルト、フルーツとコーヒー、昼食に社食や外食でうどん、そば、パスタ、夕食に白米と肉じゃが、ビールというような1日になってはいないでしょうか。
0か100かではなく、先述したように現代人、特に日本人は明らかに糖質を摂り過ぎています。
故に、カロリーが高くても血糖値が上がりにくい食事を心がければダイエットは成功するのです。
三大栄養素は「糖質、タンパク質、脂質」ですから、糖質を控えた食事とは、必然的に「タンパク質と脂質」の摂取量が増えることになります。
ここでまた “勘違い” が起きやすいのは、タンパク質や脂質、特に脂質の摂りすぎは太ってしまうのではないか?という誤解です。
ある種の「現代栄養学の罠」です。
タンパク質や脂質は、一般に「食べすぎてしまった」という感覚のレベルでは、必要な体脂肪以上の “余分な体脂肪にはなりません”。
なぜなら “血糖値が瞬時に上がることがない” からです。
ちなみに必要な体脂肪とは、健康に生きていくために必要となる体脂肪量のことです。
人間は体脂肪率0%になると死にます。体脂肪も適切量は必要なのです。
さて、血糖値を急激に跳ね上げるのは「糖質」です。
小麦粉、砂糖、果物、白米、芋類は、急激にインスリン分泌量を増やし体脂肪を増やす。
念のためもう一度言っておきますが、“糖質は悪ではありません”。
ですが、主食にする頻度を考えないといけません。
特に「小麦と砂糖」がダイエットに強力なブレーキをかけてしまいます。
米であっても白米ばかりではなく、精米部付きを7部や5部にすることや、時には玄米に変えてみるのもいいでしょう。
体脂肪が増えるか減るかは「インスリン」にかかっています。