ボディメイクコラム

Column

2019/04/11

なぜいま「個人の在り方」の必要性を説くのか

理念・哲学

 

 

 

 

分離、争い、戦い、裏切り、反逆、恨み、妬み、嫉み…

いまこの世界はますます他人への関心がねじ曲がり、薄れ、他人に興味がない。そのような流れが否めない状態かと思います。

 

 

 

一方で、一個人の生き様、つまりは「個人の在り方」が確立されているかというと、そうでもありません。

 

 

 

世間の情報や知識に翻弄され、自分の意見が理解されないが故に閉じこもり、猜疑心からくる自尊心で、なんとか生きている。そんな人がたくさんいるのです。

要は個人の在り方が確立されているのではなく、ただの“ひとりよがり”なのです。

 

 

 

例えば、テレビで有名人が紹介していた都会のラーメン屋に出向き、そこで自分が食した事実が自分のアドバンテージになり、優越感に浸る。これはまさに「猜疑心からくる自尊心」です。

そのような行動と消費をコントロールしている何かがあるかもしれませんね。

 

 

 

では、統合、調和、平和、博愛、赦し、悟りがそれを改善するかというと、実はそうでもありません。

統合、調和、平和・・・それが意味するものは「すべてはひとつ」という教義です。

 

 

 

否定的な表現になるかもしれませんが、この教義を広めているのが、いわゆる「宗教」。

特定の宗教を批判するつもりは一切ありませんが、ここで考えてみて欲しいのです。

 

宗教の宗派やカテゴリーが広がるいま、幸せや豊かさ、不満なき生活を送る人々が増えているのかどうかです。

それぞれの価値観で現実を見た時に、どう感じるでしょうか。

 

 

 

もし宗教の教義が正しいのであれば、とっくに世界は救われているはずなのです。

ましてや宗教戦争なんて起こるはずがないのです。

 

 

 

そして今から述べる事は、それこそいまお前が言っていることが宗教じゃないか!と言われてしまいそうな表現ですが、ここからはおとぎ話ですので、信じずに読んでください。

 

 

 

 

 

 

【 おとぎ話:個人の在り方と創造性 】

地球、人類、植物、その他すべての生命体や物質を生み出した存在が居たとして、その存在を「創造主」と呼ぶことにしましょう。

創造主がこの世界のすべてを創り出しました。

この星で言えることは、少なくとも人類は増え続けています。

 

 

 

なぜ増え続ける生命体を創造主は創り出したのでしょう?

 

 

 

あなたがこの世界を創った主になったつもりで考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

少し観点を変えて、あなたも必ずお母さんから産まれてきたと思います。

お母さんから産まれてきたあなたは成長を遂げ、今でも進化、または退化していて、死ぬまで生き続けます。

 

 

 

そんなあなたは、いつかお母さんのお腹の中に戻りたいと思いますか?

 

 

 

そりゃいまの身体の大きさなら物理的に戻れないだろ!そんな屁理屈は置いておいてください。

 

 

 

実はですね、「すべてはひとつ」の教義は“この流れ”を作ろうとしているのです。

 

 

 

すべてを母体に帰還させる。

 

 

 

魂の目的はそうだよ!そうも聞こえてきそうですが、そもそも人が考える魂の救済は、人間目線であって、人間以外のあらゆる生命体のことは大体後回しに考えられているのです。

 

しかも「魂」とは、生命体に存在するもの、と定義がありますが、それなら腸内細菌身体の細胞も生きているのですから、魂が存在することになります。

 

「人間ひとりにひとつの魂」、これがいかに人間優位で身勝手な教義になるかということを考えたほうがいいです。

もし人間と他の生命体の魂はまったく別物よ!そう言うならその方は「森羅万象」から外れた“よく分からない存在”ですね。

 

 

 

母(父)と子の話に戻しますが、いま自分の子どもがいる方、且つ女性で、自分自身が出産した経験をされた方ならよく理解できると思うのですが、あなたが痛い思いをして産んだ我が子、いつか自分のお腹に戻ってきて欲しいと思いますか?

もう流れは分かってきたと思うので、ダイレクトに書きますが、我が子が最終的に「自分の意思や思想、理念や哲学のコピー」になって欲しいと思いますか?

 

 

 

きっとこう思うはずです。

 

 

 

あなたはあなたの、意思・思想を。

あなたはあなたの、理念・哲学を。

あなたはあなたの、生き様を。

あなたはあなたの、在り方を。

あなたはあなたの、人生を。

 

 

 

 

 

 

統合、調和、平和、博愛、赦し、悟り

確かに大事かもしれません。

しかしこの教義は現在のところ「母体に戻そうとする意図」が入っているのです。

 

 

 

創造主はそれを望んでいません。

自分の元に戻ってきても怒りはしませんが、とても残念に思います。

 

 

 

あなたはあなたの「創造性」を発揮してほしかったと。

 

 

 

もちろん創造主は戦争は望んでいませんし、調和や平和を望んでいます。

その中で創造性が生み出されれば言う事はないのですが、この星ではまだ一筋縄ではいかないようです。

 

 

 

悟れば、終り。

完成すれば、終り。

 

 

 

進化し続けるには、バランスを崩しながら進む必要があるのです。

 

 

 

人が「直立」でバランスを取っている時は、「止まっている」はずです。

人が「歩く」ときは、片脚を上げ、踏み込み、バランスを崩す連続で、「進んでいる」はずです。

 

 

 

アンバランスで未完で在りつづけることが「進化の条件」なのです。

 

 

 

創造主は、それを一番望んでいます。

 

 

 

創造主は何故、増え続ける生命体を創り上げたのか、

見えてきたでしょうか?

 

 

 

これはこういうモノだ!そう完成させ、バランスを取ってしまえば、止まるのです。終わるのです。

母体に戻ろうとするのです。帰還なのです。

 

 

 

「個人の在り方」の必要性を説く理由は、何かの教義に沿っていては駄目だからです。

教義や知識は、これはこういうモノだ!と教え、止めてしまうのです。例えそのトップが「神」であったとしてもです。

それでは進化なし、創造なし、誰かと一緒なのです。

 

 

 

「自分にしか出来ないこと」

まだ見つけれていない人は、必死こいて、見つけてください。

既に見つけている人は、それをどうやって進化させることが出来るか、考えてください。

それが創造性であり、個人の在り方です。

 

「自分にしか出来ないこと」では無いのなら、他人か、これからは人工知能ロボットがやってくれるのですから。

 

 

 

 

 

 

森羅万象を経験しながら、

母体に戻ることもできます。

進化し続けることもできます。

 

 

 

輪廻転生の教義が、進化を阻む「罠」だということも言っておきます。

思考を外す!その教義も、進化を阻む「罠」だとうことも言っておきます。

 

 

 

 

 

進化、帰還、

あなたはどちらを選びますか?