2020/02/23
運動なしで簡単に「基礎代謝」を上げる方法
ボディメイクコラム
運動をせずに消費カロリーを高める方法があります。
またこの方法は消費カロリーを高めるだけでなく、免疫力の強化、元気になるなど、健康面での恩恵を受けることができます。
その方法とは一体なんでしょうか?それは、
「寒い環境」に身を置くことです。
そんなことで本当に消費カロリーは上がるのか?
上がります。
科学的にも説明ができるのですが、人間の体には「ホメオスタシス(恒常性)という機能が備わっており、そのうちの一つに “常に体温を一定に保とうとする機能” があります。
「平熱(深部体温)」というものがありますが、よほど激しい環境下でない限り、平熱は外気温に影響されて変わることはありません。季節に関わらず、人の平熱は一定に保たれています。
この「体温を一定に保とうとする機能」が、寒い環境下で消費カロリーを増やすことに繋がるのです。
【寒い環境下で代謝が上がるメカニズム】
自分の身体の外側が寒ければ、体温が下がらないように身体の熱生産を増やして平熱を保とうとする。この体内の熱を発生させるホメオスタシスの反応には “カロリーを消費しなければならない” ので、消費カロリーが増えるということです。
実感として分かりやすいのは、冬場に「寒い」と感じた時に「ブルブルッ」と身体が震えます。この仕組みも、冷えすぎて体温が下がってしまわないように、意識しなくても自然と身体を震わせて「熱」を発生させようとするホメオスタシスの機能です。
筋肉を使って震えますから「ある種の運動をしている」と言っても間違いではありません。
ちなみに、ホメオスタシス(恒常性)の一部である、体温を一定に保つ機能がない生物も自然界に存在します。
「冬眠」をする生き物です。
彼らは冬になると体温が下がって活動ができなくなるため、秋にたくさんの栄養を摂取し、冬はじっと過ごすのです。
【暖かくし過ぎると代謝が下がるメカニズム】
反対に「暖かい環境」ではどうなるでしょうか。
容易に想像できるかもしれませんが、消費カロリーは下がります。外気温が高くなればなるほど、自分の身体で熱を発生させなくてもいい環境・状態になるからです。
故に、夏は暑くてじっとしていても汗をかきますが、じっとしている時の消費カロリー(基礎代謝)は冬と比べて低くなっています。これは科学的にも証明されているようです。
このことから、冬場であっても暖かい環境に身を置きすぎることは、消費カロリーという点では高くなりません。
例えば発熱性のあるインナー衣料などは、“自身の基礎代謝を下げる要因”に十分なり得ます。
繊維の機能によって熱を発生させていますから、自身の消費カロリーは「熱を生み出さない通常の衣料」と比べて下がってしまうことは当然なのです。
首、脇、足首など太い動脈が走っている部位やお腹など、これらの部位を寒さに晒すことは急激に冷えてしまうので避けた方がいいですが、そのほかの皮膚表面は過度に防寒すると代謝が下がりやすくなりますので、気をつけたいところです。
【持続的に基礎代謝を上げる方法】
一時的な寒さではなく、寒い環境に身を置く時間や頻度が多くなると、体内に存在する「ミトコンドリア」の活性化や、ミトコンドリアの数を増やす反応が高まります。
ミトコンドリアは、体内で熱を発生させ代謝を上げる “エンジンの役割” です。
平熱が上がると免疫力も上がり元気になります。
ミトコンドリアの観点でも、健康や活力ある健康な生活のためには過度の防寒は避けましょう。
【総論】
以上のことから、運動をしなくても基礎代謝を上げ消費カロリーを増やすことは可能になります。
ポイントは、「過度に防寒をしない」ことです。
現代では発熱性のある衣類が増えて来ている傾向がありますが、ありがたい反面、人の代謝能力を下げる要因になっていることは否めません。
外部の能力に頼りすぎず、内部の能力を強くしていくことが、ダイエットや健康のためには重要になってきます。